工場長
「こんな形でごめんね。」
トシオシェフ
「いえいえ。全然、構いません。」
工場長
「トシオファクトリーで働き出してから何年になる?」
トシオシェフ
「足掛け5年は経ちますかね。」
工場長
「ん?まだそんなもん?もっとお世話になってる気がするんだけど。」
トシオシェフ
「人を幸せにするのに年数は関係ないと思っていますので。」
工場長
「うん。それは僕も一緒の意見だ。」
トシオシェフ
「居酒屋で働いていた時は、人間関係に悩まされましたけど、今はのびのびやらせてもらってますよ。」
工場長
「それはありがたい。」
トシオシェフ
「光栄です。」
工場長
「意地悪な質問してもいい?」
トシオシェフ
「何でしょうか。」
工場長
「料理とかけて何と解く?」
トシオシェフ
「ホント意地悪な質問ですね。」
工場長
「難しいかな。」
トシオシェフ
「料理とかけまして。」
工場長
「はい。料理とかけまして。」
トシオシェフ
「笑いと解きます。」
工場長
「はい。笑いと解きます。その心は。」
トシオシェフ
「サービス精神が大事でしょう。」
工場長
「なかなか上手いこと言うねぇ。」
トシオシェフ
「いえいえいえ。恐縮です。」
工場長
「色々、質問したいことがあるんだけど、料理とはズバリ何!?」
トシオシェフ
「人を笑顔にすることです。」
工場長
「なるほど!よく言った!」
トシオシェフ
「こちらからも質問させていただいて宜しいでしょうか。」
工場長
「何でも聞いてください。」
トシオシェフ
「我々は、映像を世に送り届ける仕事をしている訳ですが、これは社会に貢献している事に繋がるのでしょうか?」
工場長
「うん。いい質問だ。それは自分で考えなさい、と言いたいところだけど答えましょう。我々がお金と時間を費やして楽しそうにしている。それを視聴者が楽しんで観てくださる。それが私たちの社会貢献だと私は思う。」
トシオシェフ
「貴重なご意見ありがとうございました。」
工場長
「最後の質問になるけど、この業種を続けたい気持ちはある?」
トシオシェフ
「需要がある限り、続けますよ。」
工場長
「ありがとう。忙しい中、悪かったね。」
トシオシェフ
「いえ。それはこちらの意見です。」
工場長
「じゃあこの辺で。」
トシオシェフ
「貴重なお時間ありがとうございました。」